近 況 紹 介

       佐藤きむ訳      福翁百話

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 角川文庫から
 佐藤きむ訳
 福翁百話が出版されました。
 花くらぶの会員 佐藤きむ先生は
 弘前大学附属中学で
 国語科教諭として長らく教壇に立ち
 その後弘大助教授も務めた女性です。
 きりりとした語り口は
 作家佐藤愛子さんとの血縁を感じさせます。

 福翁とは
 慶應義塾大学の創立者で
 明治の思想家
 一万円札の顔として有名な
 福沢諭吉のこと。
 諭吉が来客相手に語った談話を
 諭吉自身で編んだエッセィ集を
 きむ先生が読みやすい現代語訳しました。

 現代語訳って
 明治の言葉を?と
 思うのは
 大きな間違い。
 学生時代
 福沢諭吉の書いた論文
 文明論之概略を
 訳すゼミを取りましたが
 文章は漢文調で
 その難解なこと!
 一行訳すのも
 大変な作業でした。

 きむ先生は諭吉の
 学問のすすめも
 現代語訳なさっています。
 春先
 ある国会議員氏を取材した時
 そのかたの愛読書が
 佐藤きむ訳学問のすすめで
 この訳本は解りやすく
 素晴らしいと話すのを聞いて
 私まで誇らしい気持ちになりました。

 78歳の今も
 新しい仕事に向かうきむ先生のパワーにも
 頭が下がります。

 先日の新制作展に出品なさっていた
 佐野ぬい先生ときむ先生は
 弘前中央高校の同期生。

 もうお一人
 弘前の書家で
 弘前美術作家連盟の委員長
 吉澤秀香さんも同期生です。
 本名のてっちゃん
 ぬいちゃん
 きむちゃんと呼び合うお三方それぞれの
 スーパーパワーには
 脱帽です。

 津軽女性のじょっぱりと
 底力を
 改めて
 感じました。


 
 

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